ここでは、具体的に野菜ソムリエの資格を活かせる
ビジネスシーンを紹介してみます。
例えば、食品メーカーや飲食店などで新たな商品企画を考える際に、
実際に野菜や果物を生産している生産者と消費者の様々なニーズを
旨くつなぐような商品企画を提案することが、
仕事のひとつとして考えることができます。
なぜならば、野菜ソムリエは、日頃の生産者のことも、
また、消費者の日常的な食生活についても十分に理解しているからです。
商品を企画する時には、
まずどのような商品が消費者に今人気があるのかを
数日間にわたって街を歩きまわって現況について調査します。
この際、これから企画する商品は、
・ どんな世代に対して
・ どのように受けとめられる商品を開発したいのか
という、しっかりとしたコンセプトが非常に必要となってきます。
野菜ソムリエは、生産農家に訪れて、
実際に生産者が作った野菜を農家の畑などで、
・ 目で見て
・ 話を聞いて
・ 食して
それから得た生の情報を店頭のポップなどに活かして表現していきます。
現場の情報など新しい生きた情報を見た消費者は、
安心し、納得して野菜や果物を購入することに繋がるというわけです。
このように野菜ソムリエは、数々の野菜に出会い、
数多くの美味しい野菜や果物を
見て、聞いて、食べてきた経験が活かせる仕事です。
もう一つの事例です。
新しい商品を開発する時には、まずは必要となる食材集めから始まります。
野菜ソムリエは、おいしくて、安くて、安心できる商品を求めて、
それこそ国内外を飛び回ることになります。
ここで何よりも大事な原料となる野菜の味や品質をチェックするとこともちろん、
それらを生かした料理として調理した後は、その味付けもチェックもします。
また、当然ですが、時間的にも限られた期間で、
いかにしていい商品を作りだすかが重要なポイントです。
当然、それまで他社では発売されていなかったような、新しい切り口や斬新さなど、
従来商品との差別化したものを考えなければなりません。
一般の人では考えつかないような、しかも、野菜ソムリエならではの
新しい発送に基づいた商品開発ができることを期待したいものです。
ところで、野菜ソムリエの資格が活かせる職場としては、
いまでは栄養士の仕事もその活躍となっています。
栄養士は、
医療機関や福祉施設における調理指導や献立作成などの他、
スポーツクラブにおける食事指導や外食産業における新メニュー開発に加え、
最近では、
専門知識を生かして雑誌やWeb上における情報発信を行う人もいるなど、
大いに活躍の場が広がっています。
これは、私たちの日常的な生活自体が多様化していることで、
・ 食べてはいけないという食事指導
・ このようにして食べると良い
・ このようにして調理すると良い
・ この食材と合わせて食べると良い
などと、様々な要望に応えるサポート型指導を行うようになってきました。
まさに、野菜ソムリエの知識が存分に活かせる仕事だと思います。
野菜ソムリエのビジネスシーンは、更にありますよ。